世界が変わった話は、狩猟免許を取得する前後の僕の実体験。
(もう一つは別の機会に書きたい)
それまでは小さい鳥は小鳥とかスズメの仲間くらい、カラスにはハシブトとハシボソがいるってことくらいしか知らなかった。
僕には鳥や小動物に関する知識が圧倒的に足りなかった。
散歩で鳥をみても風景の一部でしかなく、記憶に残ることはないし意識することも無かった。
狩猟免許を取るための勉強をした後に狩猟鳥獣の名前や姿、足跡なんかの知識がつくと風景が変わった。
正確には、風景の方から情報が飛び込んでくるようになった。
今までスズメ(狩猟鳥獣)と一緒くたにしていた中には、モズやカワラヒワ(非狩猟鳥獣)が混ざっていた。
カラスにはミヤマカラスがいるらしいが見たことが無いのでカラスを見かけたら判別するような習慣がついた。
他の鳥にも興味が出てきて、駐車場でちょろちょろ走っている小鳥を調べてハクセキレイだと知った。
いや、興味があるから調べるというより、知識の足りない部分を補いたいって欲から調べたのかもしれない。
どちらにしても散歩に出かけるたびに色々発見があるのは楽しかった。
今までの風景がガラット変わる経験は生徒にも体験してもらいたい。
狩猟免許のための勉強から散歩の楽しみが増えたように、定期試験のための化学の勉強から役に立つことが増えたら良いね。
例えば水素水や重曹クエン酸みたいな情報に出会ったときに色んな風景が見られるようになりたいね。
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化学屋では予習は不要。代わりに復習は完璧にやって欲しいとお願いし続けている。
完璧というのは自分の頭の中を検索できるレベル。
例えば電極反応の優先順位表を覚えてもらったら、その内容を使って電気分解で発生する物質を答えてもらう。
穴埋め問題なんてぬるいことはしない。場所や順番で暗記しても試験では使えないからだ。
大事なのはしっかりと覚えること。ここに関しては僕は何も手伝えない。
僕が暗記したことをパソコンデータのようにコピー&ペーストできたら理想なんだけど、そんな世界はまだまだ先のようだ。
だから、覚える内容の選定や覚える順番と覚え方の発見は僕の仕事、授業内容を覚えるのは塾生の仕事と役割分担をしている。
生徒には先ず覚えて使うことに全力を注いでもらう。
その後で覚えられたか、使えるようになったかを塾で確認させてもらう。
人間だから忘れてしまうこともあるだろう。
それでも忘れる数<覚える数(覚え直す数)を維持できたらドンドン力はつくはずだ。
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今週は木金が高校入試で土日を考えると4連休になるのかな?一足速い春休みだ。
塾としては学校の授業が止まっている間にドンドン先に進んでおきたいところ。
化学屋では3月から新学年なので高1は新高2として授業を進める。
理系に進むとなれば理科が苦手で文系へ進んだ人が抜ける分、平均点が上がったり試験の難易度が上がったりする。
周りの「当たり前」のレベルが1つ上がったと実感してもらえたらスタートとして上々だ。
その上がったレベルについていける、あるいはレベルを上げる側として4月の新学期をスタートしたいね。
結合と結晶の充填率計算、限界半径比、密度計算は満点を取れるように頑張ろう。
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化学への興味関心を育む教育ではなく、生徒の代わりに大量の問題を解いてよく出る問題の解き方を説明する代行業だ。
大量の問題を解くうちに自分で気がついた知識は確かに忘れにくいし大事ではある。
ただ、高校生は化学1科目だけの勉強では終わらない。だから大量の問題を如何に少量ですませることも大事だ。
教育者として教えているというより、代行業者として「こんなやり方もありますよ」と提案しているイメージ。
電気分解の電極反応式を書く練習は学校でもやっているだろう。
その中で「注目した物質の係数が必ず1になっている」と気がつく生徒は何人いるだろう。
係数が1だと計算がとたんに簡単になる。電子の係数で割るか電子の係数をかけるかの2択になるからだ。
だったらよく出る反応式の電子の係数を覚えたら効率的だろう。
調べてみたら、係数3はアルミニウム、係数4は酸素、ほとんどは係数2だから、係数1のものを頑張って覚えたら良い。
毎回電極反応式を書いて計算するよりもずっと早く問題を解くことができる。
こういう考え方は化学をじっくり勉強するなら不要かもしれないが、制限時間のある定期テストでは有効だ。
電極反応式を書く練習を終えたばかりの高校生にこんな方法を気がつけというほうが無茶だから、僕の仕事が成り立っているとも言える。
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印象的だったのが、
一度犯罪をすると以降の選択肢に犯罪が出てくる。
犯罪を選ばないように更生を働きかける。
と言うもの。
お金が欲しいとなったら、普通の人はバイトする、親から借りる、節約してお金を用意する、などの選択肢を考えて実行する。
窃盗や強盗をした人には選択肢の中で窃盗や強盗が出てきて、それが(後のことを考えなければ)一番手っ取り早い選択に見える。
暴力をふるう人だと、他人を動かすのに暴力を使う選択肢が出てくる。
こういう選択肢を選びそうなときに、他人へ相談するなどの回避方法を知り実行できるような訓練をするのが少年院らしい。
この話を聞いたときに一番最初に思い浮かんだのは「これ授業で使える」だった。
「質問する」って選択肢を生徒に選んでもらうにはどうしたらいいのか常々悩んでいたけど、そもそも選択肢が無い状態だったのかも知れないと考えるきっかけになった。
何でもいいよ、質問してね!と声をかけたってなかなか難しい。
思い返してみたら、質問が盛んなクラスとそうでないクラスがあったなぁ。
疑問を持ったら(僕が説明している最中でも)すぐに質問してくれる生徒がいた。
その子が分からないことは同じクラスにいるほかの生徒だって同じだろうから、すぐに質問してくれるのは大歓迎。
そういう「質問する子の姿」を見ることで、周りの生徒にも質問するって選択肢が生まれたのかもしれない。
マンツーマンの授業で質問してもらうにはどうしたら良いのか、現在考え中。
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立方体の中に含まれる原子の数や1つの原子に接する他の原子の数、格子の1辺と原子半径の関係式など覚えることが多い。
ここで重要になるのが立体図形をイメージできるかどうかだ。
教科書もホワイトボードもテストの問題用紙も全部平面だ。
そこから立体をイメージする力は必要。
初めにビーズアート(水で溶けるプラスチック)で作った結晶格子で解説。
その次にホワイトボードに書いた図形で確認の2段階で授業を進めた。
対面授業なら実物を手にとってもらって確認しながら進められるんだけど、そこはオンラインの弱点だ。
今日の授業では質問に即答できていたので、立体のイメージがつかめていることは確認できた。
後は授業内容を暗記するだけだ。18日のテスト対策で暗記が完了できたら良いな。
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好き嫌いは全体の評価で尊敬の有無は一部の評価って感じかな?
もちろん好きで尊敬もしているが一番多いが、嫌いだけど尊敬しているってことも十分ある。
僕の場合は高校のときの生物の先生がそうだった。
高1では生物と物理を受けることになった。
初めての物理の授業ではオリエンテーションというかチュートリアルというか授業の進めかたの説明から始めてくれた。
生物の先生は1回目の授業から予習をしていないことで「落ちこぼれ!」と怒られてバインダーで頭をしばかれた。
小中と予習をするって習慣が無いし告知もなし、さらに理科が得意という自負があるところに落ちこぼれと言われたショック。
その先生が大嫌いになった。そしてテストで100点とって必ず見返してやるとも。
その日から予習はきっちりこなした。
席が一番前の黒板に向かって右から2つ目だったので、ノートを覗き込まれることもあったし質問もよく当てられた。
定期テストでは96点が最高で結局100点は取れなかったし、3年に上がる年に転勤で別の高校へ移動してしまったので見返すことはできなかった。
ただ、3年になって模試で理科が追加されたとき生物で困ることは無かった。力はしっかりとついていた。
授業はハイスピードだったけど重要なところはくり返し話してくれていたので分かりやすかった。
人間的には大嫌いだったけど、生物の先生としては尊敬している。
今回は書いてないけど、高3のときの生物の先生は大好きで尊敬もしている。
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レシートを月別に分けてデータ化、フィルタリングできるようにして税理士さんにお任せ。
これで何の不安も無く確定申告を終わらせられる。
もちろん料金は発生するけど、手間と確実性を考えたら絶対に安い。
e-Taxなんかで自分で申告する方法もあるけど、間違いが無いかどうかや間違いがったときに脱税になるんじゃないかって不安がついてまわる。
車検なんかもディーラーに任せるのは安全安心を買うためだ。
ユーザー車検の方が料金はお得かもしれないけど、知識が必要時間も必要、合格するかどうかは不明とリスクが大きい。
こういうことを考えると、プロにお願いするのが一番良い選択だと思う。
自分には不可能なプロの技術とそれによる安心にお金を払っていると考えたら料金が高いってことは感じない。
お金で時間を買う、お金で安心を買う、それがプロに任せるってことだろう。
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自分に合った大学を探す時期はもう過ぎて、今は大学に自分を合わせる時だ。
大学ごとに出題の傾向が違うからしっかりと合わせておきたい。
記述の文字数や途中計算が必要か否か、毎年出ている単元はあるのか、相手(大学)のことをしっかり把握すると無駄が減っていく。
芳香族が必ず出るならその単元は満点を狙える位に鍛えて起きたい。
さらに今度の採点は人が行う。だから答案は大学への手紙のつもりで書く。
第一優先は出題者に問われていることを答える。自分の伝えたいことは二番手三番手だ。
問いかけかたのクセ、答えかたのクセを習得するためにも赤本は10年分くらい解いておきたい。
学校の進路指導質なら過去の赤本もストックされているはずだから借りて解こう。
赤本を直前までとっておいて最後の確認のためにとっておくことは(化学に関しては)お勧めしない。
同じ単元は出ても同じ問題は出ないから。
大学に通っている4月の自分は、今解いている問題をきちんと習得した未来の自分だ。
受験大学に自分をぴったりと合わせよう。
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反応熱の計算は次回にして今回は化学反応式から反応の種類を答える練習に集中した。
化学反応については1学期からこれまでの授業で色んな種類を1つずつ勉強してきた。
燃焼反応、中和反応、酸化還元反応など、その単元でメインとなる化学反応が登場する。
例えば酸塩基の単元では中和反応しか出てこないから化学反応式を完成させることに注力できて、何反応か意識することはほぼ無い。
これからは単元を跨いで化学反応式が登場するので、今までの総復習が必要になる。
今日の授業では過去に見た事のある化学反応式がたくさん登場した。
反応エンタルピーの定義を見ながら出てきた化学反応式が何反応にあたるのかを判断する。
中には複数の定義に該当するものもある。
丸暗記で穴埋め問題を解くのではなく、定義をしっかり覚えて該当するか否かを判断する問題に慣れてもらいたい。
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学校では電池を進めているのでほんのちょっと先行している状態だ。
化学基礎が全部終わったので、共通テストの化学基礎を解いてもらうようお願いしておいた。
目的はゴール地点を知ってもらうこと。
学校や塾の先生、お父さんお母さんは高校生を経験しているから受験勉強の範囲を把握しているが、高校生はその真っ只中だ。
毎日学校へ行くと毎日新しいことを勉強する。
家に帰るとその日の復習をして次の日の予習もやり、また学校へ行くと新しいことを習う。
だからテストの問題は無限に存在し勉強は無限に続くと錯覚してしまう。
そこで入試問題を解いてもらって「この問題が解けたら大学へいけるのか」と実感してもらう。
自己採点が全国平均点(途中経過)を超えていたので、文系の高3生と勝負して半数以上に勝っていることになる。
その結果を見て自分の勉強は間違っていない、この精度で勉強を続けていたら大丈夫、そんな風に感じて欲しい。
(理系に進む場合は化学になるからもっと難易度が上がるけどね)
今は毎日新しいことを習っているけど、出題範囲は有限でいつかは解いたことのある問題ばかりになる。
習ったことを1つずつ習得していこう。
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自己採点を済ませて共通テストリサーチへ点数を送ったら、すぐに私立や国公立二次の準備だ。
その時に注意したいのが共通テストのことは忘れること。
リサーチ結果は共通テストを昨日の時点で決定している。
結果を知れるのが水曜か木曜ってことだけだ。
結果待ちの時間は妄想が膨らむ。
宝くじを買ったときは、当たったらアレ買おう、コレ買おうを妄想する。
(僕はお金儲けのためではなく、夢を買うって楽しみのために宝くじを買うならありかな?と思っている。買わんけど。)
妄想の世界に入っている間は誰だって手が止まる。
受験は競争だ。
ライバルが手を止めている間に自分が頑張れば、逆転のチャンスにもなるし引き離すタイミングにもなる。
だからリサーチへ点数を送ったらもう自己採点しないし、去年のボーダーと比べたりもしない。
化学なら記述の練習を始めよう。計算過程をきちんと書いたり現象や性質の説明を書き出す練習を。
マーク式と違って、次の採点者は人間だ。相手に伝えるスキルを身につけよう。
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新しい問題を解く場合、知っている(すでに解ける)問題に当たるとロスになる。
間違えた問題を復習することは、確実に力がつくのでロスは少ない。
共通テストの対策問題に増えてきた考察形は文章が多いので、1問に使う時間も増える。
そういう意味でも一度解いて痛い目をみた問題にもう一度挑戦するのは効率がいいだろう。
(考察系は文章からの読み取りと計算の段取りが重要なため、結果を知っていても良いから)
試験直前まで点数は上がり続けるから1問でも多く解ける問題を増やそう。
共通テストの問題はすでに印刷されてどこかに保管されているはず。
出題される問題が決まっている以上、自分の解ける問題を増やせば点数もおのずと上がるだろう。
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そして提出課題。1年生に聞いたら提出課題はやり終えているとのこと。
せっかくテストの予定が組まれているのだから、実力を出し切る練習としても活用して欲しいと話をした。
共通テストも二次試験も一発勝負の世界だ。
プロ選手が毎試合最高のパフォーマンスを発揮できるかというとそうではない。
やっぱり波がある。そしてここ一番で最高のパフォーマンスを発揮できた人こそ超一流だ。
それくらい実力を出し切るのが難しいということでもある。
100点を取る力があっても80%しか力が出せなければ80点。
寝不足のようなフィジカル由来か緊張による腹痛みたいにメンタル由来か、要因は様々だ。
だから課題テスト、実力テスト、定期テストや模試で実力を出し切る練習をして欲しい。
全科目全範囲が難しいなら、得意な科目の得意な範囲から始めるのも良い。
満点取れると自身がもてるレベルまで準備して本番に臨む。
できるかどうかをテストで確認するのではなく、できることをテストで照明する。
ココまでやれば大丈夫って感覚をもてたなら、他の単元や教科に広げていければ良いね。
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先ずは自分の頭の中から類題を探す。
それでも見つからないとき、ごり押しで計算するか、比例関係を見つけるか、変化量から計算するかに分かれる。
正誤問題なら消去法で選択肢を減らした後、まったく知らないものは△で保留、用語から連想できる内容なら整合性を考える。
この時に必須なのが問題文からヒントを引き出す力。
書かれていることと、裏に隠されていることの2つとも読み取って欲しい。
例えば、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜたらpH=2になった。
この文章から塩酸が余っていることが分かる。←コレが問題文に書かれていること。
さらには、残ったH+のmol =HClからのH+のmol -NaOHからのOH-のmol という関係式が見つかる。←コレが隠されたヒント。
等式が1つ立てば、分からないものや欲しいものを文字で表して解くことができる。
パターン暗記は時間短縮に必須だけど、近年の共通テストの化学ではそれだけでは足りない。
(15年くらい前はパターン暗記でセンター化学の8割くらいはいけたんだけどね。)
上の例は塾で紹介しているので初見の問題ではないけど、問題文の隠されたヒントを見つける間隔はこんな感じだ。
問題集の解説は理路整然として「次への」勉強に役に立つ。
それと平行して塾で目の前の問題への対応方法を鍛えよう。
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